QOL(Quality of life)をあげることについて考えていきます

高齢の家族が口から飲み食いできなくなったらどうしますか?

こちらのブログ記事の最後の方に、一日一杯の青汁だけで何十年も生きている人がいる事を知りました。

その時なぜか、経鼻経管栄養や胃ろう造設をして、鼻から管を入れ栄養剤を入れたり、腹部に小さな穴を開けそこからチューブを通し栄養剤を入れている高齢者のことが自分の頭の中に思い浮かびました。

そこで、今回は口から食べたり飲んだりできなくなった、高齢者とその周囲の人々について書いてみることにしました。

冒頭に書いた、青汁だけで生活している人と、チューブから栄養剤を自分の身体に入れている人の大きな違いは、「それを自分の意思で選択しているか」というところになろうかと思います。

チューブから栄養剤を入れている方のほとんどは、口から栄養を摂るのが難しくなったのでやむを得ずそのような状態になったのだと思われます。

もしも自分の家族が知らないうちに、そのような状態になっていたらどう思いますか?

  • 口から栄養がとれなくなったので、効果的に栄養がとれるようにしてもらってありがたい
  • 勝手に人の家族の身体に管を入れて許せない
  • 食べることが唯一の楽しみだったのに、こんなことしてどうしてくれるんだ
  • まだ口からだけで食べられる可能性あったのに、なんてことしてくれるんだ
  • 憎らしい家族だったので、やっと別れられると思ったのに延命されたらもっと生きてしまうじゃないか、どうしてくれるんだ

思いは人それぞれだと思います

いざという時のために、エンディングノートを書いておきましょうとか、終活についてのセミナーがあったり、そのための資格があったり、今は様々な終活ビジネスが乱立している状況ですが、一体何を選んだらよいのでしょう?

そんな中、2018年11月に政府が「人生会議」を呼びかけたのは以上のような背景もあってのことなのかもしれません

私は高齢者やそのご家族に、人生会議の必要性を説明しなくてはいけない立場にも関わらず、自分の家族の人生会議は1度もやったことありません

まだ割と、家族が元気だというのもありますが、それをすることによって自分がその人にどう思われているか分かることが怖いというのがあるかもしれません(有効な医療を躊躇なく施してあげようとしている者として認識されているのか、もしくは憎らしくて早く別れたいと思っている者として認識されているのか。もちろん自分は前者だと思っていますが、文章に残すことによってそれ以外の親族に誤解されたりする可能性も無きにしもあらず)

結論

終末期のあり方について、今の自分は答えが出せないです


敬司

中年。元介護職の社会福祉士です。介護福祉士、精神保健福祉士、簿記3級。現在も福祉の現場で働いています詳しいプロフィールはこちら