QOL(Quality of life)をあげることについて考えていきます

要介護度が高く(重く)なると、介護保険サービス利用料は安くなる?高くなる?

介護の仕事に就く前は(就いてからもしばらくは)、漠然と要介護度が高く(重く)なると、色々大変だから介護保険料は安くなるのだろうなと思ってました。

しかしそれは勘違いでした。介護度が高く(重く)なれば、保険料が上がるサービスが多いです。

デイサービスの例(リンク)

要介護の場合、要介護1が軽く、2、3、4、と上がっていき要介護5が一番重い(一番多くの介護の手間が必要)とされています。

要介護5は、一番介護の手間が必要とされ、利用限度額も一番大きく設定されています。

利用限度額を超えてしまうと、保険の範囲外となりサービスに対して全額10割負担をしなければなりません。

要介護度が上がるごとに、利用限度額が増えるので、要介護度が高い方がより多くの介護保険サービスが使えるというメリットはあります。しかし利用限度額ギリギリに使わなければいけない訳でもなく、必要に応じて、例えば要介護5でも訪問介護週1回で足りるというのであればそれでいいと思います。

なぜ要介護度を高くしたいと思うのか?

理由を考えてみました。

  1. 以前の私のように、要介護度が高くなれば利用料が安くなるという単なる思い込みがある
  2. 純粋に認定された要介護度に不満がある。俺の状況はこんなもんじゃない!みたいな
  3. たくさん介護保険サービスを使う必要がある為、利用限度額を多くしたい
  4. 特別養護老人ホームなど、入所に要介護3以上というような条件がある場合、それを満たし入所したい
  5. サービス事業者から、要介護度を高くした方が良いと勧められた

5.に関しては2通りの見方ができると思います。1つは1.〜4.のようにその人がもっとたくさんの介護保険サービス利用を必要としているなどの理由。もう1つは事業者が実入りを多くしたいと思っている

参考:介護保険制度とは?仕組みがよくわかる完全ガイド!

まとめ

介護保険は複雑です。介護保険サービスを利用する際には信頼できるケアマネジャー(介護支援専門員)を見つけ相談される事をお勧めします


敬司

中年。元介護職の社会福祉士です。介護福祉士、精神保健福祉士、簿記3級。現在も福祉の現場で働いています詳しいプロフィールはこちら